アウトドア一家の夢を詰め込んだ家づくり

多目的に使用できる土間は、目地を入れる間隔や、カラークリートで仕上げた色味など、評価まですべてご主人のリクエスト

 

スキップフロアの下半分を利用した地下の収納スペース。残り半分は庭に入り口がある倉庫で、アウトドア用品の収納場所に

 

扉を開けた瞬間、目の前に広がるのは9帖の土間リビング。さらにその一角ではご主人が薪ストーブの番をしている。奥のキッチンまで合わせると26帖もの空間は天井が高くとても開放的。広々としたダイニングキッチンは、無垢のフローリングが心地いい。「見てみて！こっちにはテントがあるよ」。お子さんの声に、地下の収納室を覗くと、テントの中で遊ぶ3兄妹の姿が。聞けば、アパートに住んでいたころから、室内にテントを貼りキャンプごっこを楽しんでいたというIさん。「住むだけならアパートで充分。家を建てるなら暮らしが楽しめる家が良かった」とご主人。薪ストーブのある暮らしに憧れて、ログハウスが建てられる土地を探し始めた。しかし、条件に合う土地が見つからずに断念。そんな折に、友人の紹介で訪れたのが[オーナーズ・ホーム]だった。「見学に伺った平屋建てのお家がステキだったんです」。基礎を高く造り、スキップフロアや床下収納を活用することで、多彩な空間を生み出してきた[オーナーズ・ホーム]の“平屋建て”。「ここなら理想の家づくりができそう」と感じたそうだ。

 

玄関扉の向こうは土間リビング。入って右手側にはシューズクロークが

 

外構のカラーも内装に合わせたカラーリング。アーチ型の扉が印象的

 

 

いつの間にか家族が集う薪ストーブのある空間

ご主人のこだわりが満載のI邸。なかでも一番のお気に入りは薪ストーブ。火の揺らぎを眺めるのが癒しの時間。ポカポカあたたかい家族の拠り所だ

 

家族の夢を詰め込んだLDKを中心に、スキップフロアに子ども部屋を、ダイニングの隣に夫婦の寝室とウォークインクローゼットを設けた4LDKの間取り。すべて空間が緩やかに繋がり、どこにいても家族の気配が感じられる居心地の良さがIさん邸の魅力だ。インテリアの質感やカラーのまとめ方もうまく、墨黒の落ち着いた土間に、深いグリーンのクロスを合わせるなど、思い切った選択にセンスが光る。

 

ご主人念願の薪ストーブは、ピザを焼いたり、焼バナナをつくったりと大活躍。「手軽にキャンプ気分が味わえて楽しい」と家族にも好評のよう。さらに吹付け断熱のおかげで部屋全体が暖かく、冬は暖房を使わず、薪ストーブのみで過ごせたのだそう。「今後は、庭で植物を育てたりウッドデッキでBBQしたりしたい」とIさんの夢は尽きない。

 

墨黒のシックな土間とパイン材を使用したフローリング。床材を変えることで一つの空間をゆるやかにゾーニングしている

 

夫婦で料理をすることもあるため広めに確保したアイランドキッチン

 

造作ミラーがステキな洗面は奥さまのチョイス

 

スイッチやコンセントパネルなど、細かい部分にもこだわりが垣間見える