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関家具工務店|もし大川の有名家具店が完全自由設計の家をつくったら

木の家 ナチュラル

大川市在住 Yさんの住まい
 
福岡県大川市にある家具の総合商社[関家具]。
家具を中心に暮らしにかかわる事業を展開する同社が
住宅事業をスタート。 “建築とインテリアの融合”で
どんな家づくりを提案しているのか話を聞いてみた。
 

 
 

建築×家具の素材と質感を
トータルコーディネート

 
「もっと家具が似合う家があればいいのに」。社員の声から[関家具]が福利厚生の一環として住宅事業部を立ち上げたのは3年前のこと。2023年からは[関家具工務店]の屋号で、インテリアも含めてトータルで理想の家づくりを考える人のサポートをしている。プランニングを担当するのは二級建築士でインテリアコーディネーターでもある石井 昭男さん。モットーは「お客様の幸せな暮らしを実現するために、いい素材を使って、こだわって建てる」。特に重視しているのは「住まいの質感」だそう。「図面やパースでは素材感はわかりません。その点、〝現物〞がそばにあるのが関家具の強み。〝オークの天板〞といっても、ウレタン塗装でツルっとしているか、オイル塗装でエッジが丸いかで質感はかなり違います。〝アイアン〞だって、黒く塗装した金物と重厚感のあるロートアイアンではまったくの別物。雰囲気もホテルライクか、旅館風か、それとも今の家と同じがいいのか、といった細かなニュアンスもヒアリングします。もちろん、家具も含めたインテリアコーディネートも可能。雰囲気と素材は直結するので、本物にこだわって、その人が住みたい家のイメージを叶えたいんです」

 同社の家づくりセミナーに参加して、「素材にこだわる家づくり」に興味を持ったのがYさん夫妻。「家づくりは見た目だと思っていたけど、自然素材の魅力やコストパフォーマンスの良さに目が向くようになりました」
 

 
 

昔ながらの木の家だから
冬暖かく、夏は涼しい

 

キッチンの立ち上がりはモールテックスで収納を造作。「グレーを選ぶ人が多いですが、奥さまは赤みのあるカカオ(茶系)をセレクト。北欧系ではないナチュラルインテリアにはこの色がぴったりです」と、石井さん
 
 Yさん夫妻が[関家具工務店]を選ぶ決め手になったのは、自然素材をふんだんに使って建てた石井さんの家を見学したことだったと振り返る。「梅雨入り直後の蒸し暑い時期でしたが、入った瞬間から何かが違うのがわかりました。当時アパート暮らしだった我が家では、就寝時にはエアコンを使っていましたが、無垢の木でできた石井さんの家では窓を開けて寝ていると聞いてびっくり。湿気もなくて、住み心地がいいってこういうことなのか! 素材でこんなに変わるのか! と実感しました」

 除湿の欠かせない暮らしからの脱却を求めて、Yさんは天井や床には無垢の木を、壁には漆喰を使うことに。それらの自然素材を隠さずに、構造表しにすることで自然素材が本来持っている調湿や殺菌の力を存分に発揮できるようにしました。「ひと夏をこの家で過ごしてみて、住み心地のよさを実感しています。もわっとする熱気を感じることもなく、エアコンの設定温度は29度でも十分でした。アパート時代はガスと電気併用で、今はオール電化になりましたが、家は広くなったのに光熱費は下がりました」と奥さまは驚きを隠さない。「エアコンなどの機械には10年程度の寿命がありますが、木は長寿命で、数十年で機能が衰えることもなく経年変化が楽しめるのも魅力です」と石井さんは素材にこだわるメリットを強調する。
 
 

お気に入りの家具と薪ストーブ
暮らしの楽しみが広がる

 

床はパインの天然木。厚さ3cmでしっとりとした質感が魅力。家具は工事が進んで、内装がイメージできるようになってから店舗で実物を見てセレクト。お気に入りのアイテムに囲まれた居心地のいい空間が完成した
 
 完成に近づき、内装のイメージがつくようになってからは家具選び。空間の印象を大きく左右するソファとダイニングテーブル、コーヒーテーブルには関家具の国産家具ブランド『ニッポネア』をチョイス。「少々価格は高くても、長く使うものだからいいものを選びたくて。ソファは部屋の広さに合わせて横幅はコンパクトでも座面の奥行きがしっかりあるものを選びました」。素材がよくて長く使えるものを選びたいというYさん夫妻の考えはインテリアにも反映されているようだ。

 冬の到来に合わせて薪ストーブ生活も始まった。「薪ストーブは火のある周りだけでなく、家全体が温まり、朝の底冷えも解消されると聞いて取り入れることに。薪をつくって、火をくべて、これからはこれが趣味になりそうです」と笑顔を見せるYさん。いい家をつくるだけでなく、ちょっとした手間をかけて楽しむことで、ここでの暮らしへの愛着もますます深まっていくに違いない。
 

ファミリークローゼットを置くことで個室には収納を設けず、最小限のスペースに留めている
 
 

物件情報

施工者名 関家具工務店

会社情報

社名 株式会社関家具
本社/支店所在地 福岡県大川市幡保201-1
電話番号 0944-88-0108
ウェブサイトURL https://komuten.sekikagu.co.jp/
ブログURL https://komuten.sekikagu.co.jp/blog/
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