ゆったりと広めに採ったエントランスには、ご主人愛用の自転車。家づくりのこだわりは、ほとんど奥さまによる発案だったものの、玄関だけは、自転車の手入れができる広さにとご主人がリクエスト。奥さまが自作する木工スペースとしても、大活躍している。子どもが二階で走り回っても、吹き抜けからその様子がわかるリビング、真っ白いタイルと無垢木を組み合わせて造ったフレンチシックな造作キッチン、三段ボックスをリメイクした棚はお子さんたちの本や絵を飾って。どこも奥さまの好きな雑貨がしっくりなじみ、楽しみながらディスプレイされている様子が伝わってくる。「以前はマンション住まいだったので、子どものドタバタの足音や、DIYの作業音も考えられなかった」と笑顔を見せる奥さま。

ターシャ・テューダの庭を目指して造園中の庭から摘んできた植物をドライフラワーにして飾ったり、メダカの水槽に自作フレームを作ったり、暮らしに彩りが加わり、家族の笑い声が絶えないUさんの住まい。「お庭とか、手を加えたい部分がまだまだあるんです」と、ワクワクが止まらない奥さまに「そうなんだ。今初めて聞いた」と、笑顔で見守るご主人の姿も微笑ましい。［未来工房］でつくった自分好みの家をベースに、やりたかったことを少しずつ叶えていく、喜びに満ちた住空間。未完成からつくり足していくプロセスを大事に楽しむ、オリジナリティあふれる住まい人。なんとも羨ましい！