土地との出会いをきっかけに
理想のビルダーに巡り合う

福岡市内でありながら、自然豊かな場所に佇むAさんご一家の住まい。新築でありながら、どこか懐かしさを感じる落ち着いた佇まいの家だ。Aさんご一家は、ご主人の実家に近いマンションで暮らしていたが、いずれ家を建てたいと考えていたという。「子どもたちと散歩をしていたときのこと。この場所に古民家がありました。この家、売り出さないかな? と思っていたら、ある日更地になっていて。売地になっていたので、すぐに電話をしました」とご主人。電話を掛けたのは、その土地を取り扱っていた[ハウスランド社]。「チラシを見せていただいたら、もともと好きだった古民家風の家でした。モデルハウスを訪れてみたら、どストライクで。迷うことはありませんでしたね」。
Aさんご夫妻が気に入ったのは、同社のモデル住宅『風のくら』。「土間があって、浮造の床に座る生活に憧れていました。土間には夫婦共通の趣味であるバイクを置いて、そのバイクを眺めながらお酒を飲むのが夢だったんです。『風のくら』はそんな私たちの夢を叶えてくれると直感しましたね」とご主人。玄関を入ってすぐの土間にはご主人のバイクが置かれており、すでにその夢は現実のものとなったようだ。
子どもに伝えたかったことを
大工さんが伝えてくれた

近くに住む家族やママ友など、人が多く集まるAさんの家。将来的にはご両親との同居も視野に入れており、土間から直接客間にも行ける設計にした。また、子どもたちが直接自分たちの部屋に行けるよう、玄関入ってすぐの場所にハシゴを掛けた。「思春期になると、親の顔を見ずに自分の部屋に行きたいと思うこともあるんじゃないかなと思って。今は子どもたちの遊び場ですけどね」と話すご主人だが、2階に上がる時はハシゴを使うことも多いそう。
建築中、ほぼ毎日現場を訪れていたというAさんご一家。「家ってこんなふうに建っていくんだよ、こんなことを大切にしているんだよといった、家づくりを通して子どもたちに伝えたかったことを、大工さんが直接話してくださいました」。
昔ながらの
近所付き合いを満喫
この家で暮らし始めて半年。地鎮祭や餅まきを行なったこともあり、地域のコミュニティにもスムーズに入ることができたそう。「昔からあるコミュニティに入っていく方が落ち着くんです」と奥さま。通りすがりに挨拶をしたり、お子さんたちが遊びに行ったり。ときには手づくりのお寿司や庭の花をお裾分けしてくれたりと、昔ながらの近所付き合いを満喫している。
「マンションに住んでいた頃よりも、子どもたちが生き生きしています。息子は〝古いってかっこいいよね〟って言ってくれるし、娘も縁側をステージに見立てご近所さんに向けて歌っていたり、いつもご機嫌です」。
暮らし始めて半年だが、何年もこの家での暮らしが続いているように馴染むAさんご一家。その穏やかな暮らしぶりは、何ものにも代えがたい幸福感に満ちていた。