子育てしながらの共働きで忙しい日々を過ごしつつ オフの時間も多彩な趣味を楽しむＫさん夫妻。 どんな思いでこの家をつくり、暮らしているのか聞いてみました。

木の温もりあふれる
和モダンスタイルの家

テレビ台やスタディカウンター、キッチン収納や洗面台など造作をふんだんに取り入れ、トータルで空間をコーディネート。テレビやオーディオのコードを見せぬよう配線にも工夫が行き届く

Ｋさん夫妻の家づくりの背中を押したのは、『家づくりの本』だったという。「本屋の店先で見た表紙に、木づくりのリビングで遊ぶ子どもの姿が載っていて。こんな家がいいなぁと興味を持つようになったんです」。その写真の家を建てたのが［エコワークス］だったことから、Ｋさん夫妻は香椎浜にあるモデルハウスを訪問。そこで同社の素材へのこだわりから土台となる構造材の乾燥方法まで、家づくりへの考え方をじっくりとヒアリング。土木系の仕事に携わるご主人は専門的な見地から同社の構造面での信頼性を評価。奥さまも「ほかにも木を生かした家づくりをしている会社はあったのですが、エコワークスの建てた家には木の香りの良さと、深呼吸したくなるような清々しさを感じました」と選んだ決め手を語る。
2人の願いは「無垢の木の温もりと、どっしりと重厚な和の趣を感じられる、遊びを楽しめる家をつくりたい」。自転車にDIY、料理や編み物・縫い物といったものづくりまで、夫婦の趣味は実に多彩。道具やギア、本など持ち物も多いし、楽しむための十分なスペースも欲しい。お互いの趣味を尊重しあっているだけに「それぞれが大事にしているものに妥協したくない」との思いは強かった。まずは、所有しているアイテムの量や家でやりたいことなど要望を設計担当に伝え、プランをまとめてもらうことにした。

天井に表しになった太い梁に頑丈さを感じる。構造と床は杉、壁は珪藻土を使用。和モダンの空間に障子がしっくりとなじむ

完成したプランは期待以上の出来栄え。南向きの広いリビングダイニングは、床は杉の浮造りで、天井は構造の太い梁が表しになっており、自然素材の温もりあふれる空間に。テレビ台や収納カウンターなどの造作もふんだんに取り入れ、インテリアを統一。水回りもコンパクトにまとまっており家事動線も上々だ。意外と便利なのは玄関につくった長い土間空間。「たくさんのキャンプ道具やＤＩＹ用工具も取り出しやすく収納でき、自転車はディスプレイしながら壁掛け収納できるんです」。

厨房ライクなキッチン空間は
デザインも使い勝手も抜群

注目したいのはこの家のキッチン。夫婦そろってアルバイトで厨房経験があり、つくることにも食べることにも関心は高め。「エコワークスさんから最初に３種類くらい提案していただいたのですが、そのうちの１つがこの回遊できるL字型キッチンです。ガスコンロを壁際に置いたのでリビング側のカウンターはフルオープンにできたし、冷蔵庫やパントリーなど生活感の出そうなものがリビング側から視界に入らない場所にレイアウトできます。友人を招いてBBQをする時はシンク、コンロ、盛り付け作業のカウンターの位置が離れているので、みんな同時に立って作業ができるのですごくいいんです」。特筆すべきはキッチンスペース中央にある収納。リビング側から左側は食器類の収納に、右側は子ども服の収納になっていて、ぐるりと回遊できるようになっているのだ。キッチン奥の引き戸を開けると洗面所、脱衣所、バスルームにつながっているので、水回りの家事を並行して進めることができる。「朝はキッチンで料理をしながら、洗面所で自分のメイクをして、子どもの服を着替えさせてと、同時進行で準備ができるから便利です」。

2年経っても美しく、頑丈
大工さんの丁寧な仕事に感動

この家に住んで2年が過ぎた。冬も夏もエアコン一台で全館冷暖房が可能な高い住宅性能も暮らしやすさを支えている。「夏はリビングのエアコンを、冬は床下のエアコンをつけっぱなしにしておけば一日中、家中が快適に。珪藻土と無垢材で湿度調整がうまくいっているようで、夏は外がムシムシする日でも室内はカラリとしています」。何よりも、［エコワークス］を選ぶ決め手となった「木の家の魅力」は、いまも色あせていない。「大工さんが削ってくれた階段の手すりは手触りがよくて感動しますよ。細かいところまで丁寧で、細部まで不満がない。これだけ木を使っていれば2年も住めばくるいもでてきそうだけどまったくないし、台風にもびくともしない。安心して暮らせる家に満足しています」。

キッチンもコンロ回りの壁のパネルもステンレスで統一。キッチンは角の収納を有効につかえるタイプをセレクト。広い作業カウンター付き造作収納も大活躍

子どもの勉強や奥さまの針仕事に使うためダイニングの壁際にカウンターを造作