中庭のある暮らしを選んだTさん一家。 コンクリート打ちっ放し風の外観はシンプルでスタイリッシュ。 そして、室内は中庭からの陽光と風がとても心地いい、 優しさに包まれたような快適性でした。

5年間熟考して決めた
中庭のある暮らし

中庭へは3方向から出入りできる。リビングに面した扉はフルオープンなので、全開にするとさらに開放感がある

Tさん夫妻が家づくりの検討をはじめたのは、結婚直後の約6年前のこと。実家から譲り受けた土地に家を建てるため、モデルハウスを見学したり、ネットで施工例を検索したりしながら、自分たちの理想を整理していった。ある時、たまたま足を運んだ［ベツダイ］のモデルハウスで、建物の真ん中に庭をレイアウトした『ZERO-
CUBE 回 KAI』を見て「こんな家がいい！」と感銘。奥さまは「中庭のある暮らしを想像したら、楽しそうだなと思って。道路側の庭は目線が気になってくつろげないので、できればつくりたくない、けど開放感はほしいというワガママを解決してくれる家だと思いました」と第一印象を振り返る。ただ、すぐには決めず、他社のモデルハウスと『ZERO-CUBE 回 KAI』の異なるオープンハウスを積極的に見て回り、５年を経て「やっぱりこのシリーズしかないなという結論に達したんです（笑）」と、納得した上で依頼した。間取りはほぼ規格通りだが、和室をフローリング、押し入れをパントリー、ウォークイン・クローゼットの棚の位置を片面から両面に、など生活スタイルに合わせてマイナーチェンジを加え、住み心地を追求。また、図面の段階から、家具の置き場所をシミュレーションし、それに合わせて窓やコンセントの位置、部材などを微調整していった。奥さまは「細部にまでこだわれたのは、規格住宅だったからこそ。SNSには施工例やアドバイスがたくさん載っていたので、その情報にもずいぶん助けられました。本当に考えてつくったので、悔いがない家ができましたね」と仕上がりと抜群の住み心地に、大満足しているという。

長く暮らす家だからこそ
シンプルなつくりに徹して

寝室、バルコニーの双方から出入りできるWIC。立ってアイロンがかけられるようにコンセントも調整

ウッドデッキタイプだから、子どもも出入りしやすい。寝転んで夜空を見上げれば、星空を独り占めすることも。まさに、贅沢なプライベートガーデン！

室内は、10年後、20年後を見据えて、白と木目をベースカラーにした飽きのこないシンプルなつくり。ネットで見た、今流行のグレーベースの内装やタイル使いも気になったそうだが、「10年後、家族がどんな生活を送っているか。本当にこういうスタイルが好きか、と何度も自問自答して、やっぱりシンプルなものが一番落ち着くと思ったんです。家は建ててしまえば現実になるので、誘惑に負けずに、現実を考えて決めようと思っていました」と奥さま。“現実”を考えて決めた一つがキッチン周り。カップボードは踏み台無しでも全てに手が届くローサイズを選び、デッドスペースを生まない仕様に。また、キッチン横の壁にはニッチを付けて、収納や設置場所に迷いがちなスイッチやテレビドアホンのモニター、掃除機、ゴミ箱などを集めた。ニッチ内に全てが収まっているので、部屋がすっきり見せられるのも気に入っているところ。一方、清潔に保ちたいトイレや浴室は掃除のしやすさを最優先してチョイスした。大事にしたいことに優先順位を付けながら選択する。これが、現実的な家づくりをするためのベースとなる考え方なのかもしれない。

 

開放的なのに、防犯性が高い
子育て世代の強い味方

 

『ZERO-CUBE 回 KAI』の象徴でもある中庭は、ご主人とお子さまにとっても一番のお気に入りになっている。気候のいい時期は、フルオープンの窓を全開にして、そよ風と開放感のある空間を家族3人で楽しんでいるそう。内側が開放的である一方で、建物の外側は、人が出入りできない小さいサイズの窓が付く。外からの視線や侵入を必然的にガードできるため、小さなお子さまがいるＴさんご夫婦も「安心して生活できる」と防犯性の高さに太鼓判を押す。
また、中庭があることで、中と外の両方から光が入り、室内が時間帯問わず明るいのも特徴。奥さまは「ずっと家にいても気持ちがいいので、気が滅入ることがなくなりました。回遊性があるので子どもも自由に走り回れて楽しそうですし、いたずらをしても、持ち家だからいいかなって思える余裕ができて（笑）。賃貸住宅で感じていたストレスが解消されたのも嬉しいことですね」とにっこり。生活に豊かさまで加わった、理想的な家づくりとなった。

2階の寝室も、中庭からの光が入って明るい。あらかじめ置くベッドを決めていたので、窓の高さが事前に調整できた