閑静な住宅街の中、パッと光が差したように、存在感を示す白い家。道路側に設けた“ナナメの庭”では、植物たちが季節ごとにさまざまな表情を見せながら、道ゆく人を笑顔にする。この家の設計を担当した塚原建築設計事務所は、人生の変化や起伏に少しでも順応し、彩りを添える愛着と愛嬌のある家づくりをめざす設計会社だ。

同社の掲げる「楽しみながら進める」家づくりに一役買うのが、ヴァーチャル・リアリティ（VR）システム。塚原建築設計事務所では、VR元年と呼ばれる2018年初めよりVRシステムを導入し、設計に組み込んできた。この家の主であるHさんも、家づくりの中で最も驚いたのが、VRを使った空間体験だったという。「図面ができた段階で、3D化した室内に入れるんです。天井の高さや、光の入り具合などもリアルに体験でき、しかも、ここで感じたことを改めて図面に反映してくれる。納得しながら家づくりを進められました」。キャンプ好きなHさんは、家でも自然を感じることができる庭がお気に入りという。晴れた日は庭の手入れをしてデッキでのんびり…ここで過ごす、全ての瞬間が一家の大切な宝物だ。

家の印象を大きく左右する外構は、家づくりの際の最重要ポイントの一つだ

緑が溢れ、陽射しが降り注ぐデッキでひと休み…家にいながらも最高に贅沢な時間を過ごすことができる

“ナナメの庭”と、スロープ状の駐車場がポイント。薄く仕上げた屋根で建物全体がスタイリッシュに

LDKから続く、緑に囲まれたデッキは友人たちからも大好評だとか

白壁に綺麗な木目のドアが映える玄関。植物を置いても動線を維持できる広々としたスペースが嬉しい

一級建築士事務所 塚原建築設計事務所

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