空間の背景まで考えた
美しい空間づくり
西鉄三苫駅近くに広がる住宅街の一角にある『とんかつ 善』。外観の黒色と赤色が上質で落ち着いた雰囲気を醸し出している。元は焼き鳥店だったという建物をリノベーションしたのは[クラフトワン]だ。「私が大切にしているのはシンプルかつベーシックで飽きのこないデザイン。そこにお客様の要望、立地、空間の背景などを組み合わせていきます」と代表・山本昌史さん。「今回はワンオペできるカウンターや特別な個室といったご要望とともに、和食とも洋食とも言えるとんかつの不思議な立ち位置などを考えて、やや和よりの和モダンテイストを提案しました」。米松を使ったカウンターや扉、花台をイメージした場所もある杉材で包まれた個室・・・細部に至るまで美しい空間が生まれた。住居も店舗も手掛けている山本さんに相談すればプラスαの提案をもらえそうだ。
クラフトワン 一級建築士事務所 代表・山本昌史さん
2003年に地元福岡で[クラフトワン]をスタートさせた建築家・インテリアデザイナーの山本さん。信条は「建築とデザインを通してお客様の生活とビジネスをサポート」。建築設計、インテリアデザイン、家具・什器のデザイン、中古建築のリノベーションなどを手がけ、店舗設計、住居設計ともに美しい空間づくりを目指す。
WORKS.1 とんかつ 善
木造の飲食店をリノベーション。外観は玄関ポーチの赤調の西洋漆喰が街路に対してアピールすることを意図。内観はシンプルでありながらどことなく話を感じさせる空間となることを目指した
WORKS.2 すずめばち
福岡市中央区西中洲の和風創作ダイニング。店の中心にあり顔でもあるカウンターを、店名にちなんで蜂の巣をイメージした六角形の形状としている
WORKS.3 老上海福岡天神店
福岡市中央区天神の中華料理店。白とダークブラウンを基調に、天井の間接照明とテーブルクロスの赤がアクセントになるようデザインした
クラフトワン 一級建築士事務所
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