洗練された存在感とともに現れる、住宅地の角地にあるＮさんのお宅。マンション住まいだったご主人たっての希望である“地面と空が近くに感じられる家”をテーマに建築士が考え抜いて設計した家だ。プライバシーに配慮しながら上階を総ガラス張りにした開放的な住空間と、床を下げて庭へのアプローチが近い間取り。光と風、木の優しさに癒されながら、何よりオーダーメイドならではの洒脱な意匠に目を奪われる室内だ。「僕はついつい利便性、合理性を追求してしまうけれど、もったいないと思う余白のスペースがあるからこそ、生活にゆとりが生まれて気持ちが豊かになるんだな、効率じゃないんだなと思えます。結果、カッコよくて住みやすい家になったかなって。」とご主人。奥様も「剥き出しの柱のデザインや脚の幅をミリ単位で考えながら決めた造作テーブルも含めて、建築士さんの秩序型レイアウトが映えて、すっきり気持ちよく暮らせています。」建築家とご夫婦で試行錯誤しながら家づくりを楽しみ、完成を迎えた一家のストーリーは、ここからまた楽しく続いていく。